ビタミンはエネルギー源や体を作る成分ではなく、健全に成長して健康を維持する働きがあります。他の栄養素が働くために潤滑油のような役割があります。体の中では作ることができないため食物から摂ります。ビタミンは、水溶性と脂溶性があり、それぞれに特徴があります。
水溶性は水に溶けるタイプで、尿などから排出され、脂溶性は油脂に溶け、体の中に蓄積することができます。この特徴から、水溶性のものは少しずつ頻繁に摂るようにし、脂溶性のタイプは油と一緒に摂ると吸収が良く効果的摂ることができます。調整機能が期待できるビタミンは、薬のように病気の予防や治療に効果的な働きが注目されています。骨粗しょう症の治療薬として使われているものや、肝臓がんの再発予防にも効果が期待できるタイプもあります。
Cは抗酸化作用があるので、がん予防があることは知られていますが、1000mg~2000mgなど大量に使うことで、善玉コレステロールを増やす効果があることがわかり、高脂血症や動脈硬化などの改善にも役立ちます。生活習慣病になった場合、色々なビタミン類が減少していることがわかっています。医師の指導のもと、治療目的で大量に摂ることもありますが、日常生活の中で複数のものを上手に摂ることでそれらの効果を高めることになり、病気の予防にもつながります。相互作用が最も確認されているのはCとEです。
どちらにも抗酸化作用があり、Eは体内で発生する活性酸素の働きを弱め酸化する効力を自ら失ってしまいますが、それを活性化させるのはCなので、一緒に摂ることで抗酸化作用が向上するのも特徴的なことです。ビタミンは食べ物から摂りたいものですが、サプリメントを補助的に活用することもあります。サプリを使うことは良いのですが、飲み方によっては副作用の可能性もあるので、多く摂る場合には医師や薬剤師に相談し、それぞれの特徴を知っておく必要はあります。
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